読んでいてくれる人が少なからずいるならそれもまたよく、いなくても全然構わない。
そんな心境で綴りたいと思います。
今僕はタイ北部のパーイという町にいます。
これでタイにくるのは人生4度目になりました。
本当に素晴らしい国です。
その中で更に世界を旅してきて、今タイで感じることは明らかに今までとは違っていました。
なんだか、自分らしくいれる。そんな感じです。
そして今朝、ふと思ったんです。いや感じたの方が正しいな。
パーイ川が目の前に悠々と流れ、その傍らで牛が草を食ってる。そしてその向こうには緑豊かな山々がある。
そんな景色が泊まってるコテージからみえる場所で僕は昨晩の残りのパッタイを朝食代わりに食べていた。
素晴らしい景色やけど、なんちゃない風景。世界の至る所でも見てきたし、それ以上に凄いところなんていくらでもある。
ただ、言葉にするのはむずかしいんやけど大袈裟ではなくその時ほんの数分、まるで自然が生きてるように語りかけそれを僕自身が五感で心から受け止められる。そんな時間があった。
川のせせらぎも、太陽が反射するきらびやかな水面も、鳥の鳴く声も、風と緑の戯れも、部屋から聞こえてくる彼女のウクレレの音も。
それを素直に幸せだな。って心から思った。
そして驚いた。
人生でこれほどまでに心から思った記憶がなかったからだ。
日本という国に生きていて不自由じゃないのに不自由だと思い、幸せなのに幸せじゃないと思い、それを他人や社会のせいにしてる。
やりたいことがあるのにやらなければならないことがあると、それを言い訳にのらりくらりと時間だけが過ぎてく。
流行りやマスメディアにいいように流され、他人の目ばかりを気にして自分を失っていく。
そういう社会性のおかげで今の日本の地位が確立された部分はあるだろう。そこにはある種の感謝はするし、そこから逃げ出したいと思わせてくれることにもありがたいと思う。
だから僕は生まれた。
そしてそう、そこから逃げ出したかった。
そこにある矛盾の中に僕の幸せは決してないとどっかでいつも感じていたからだ。
それが幸せと感じる僕の感覚を鈍らせていたんだろうと思う。
世界を旅したいという小さい頃からやりたかったこと、それをできてる今、親や環境や自分にただただ感謝する。
けど最終的には自分の意志しかない。
それでも旅は幸せや楽しいことばかりではない。
自分という人間がわからず苦悩する日々だってあったし、昔の自分はこんな感じじゃなかったと後悔することも沢山あった。
きっと日本で創られた自分と、本当に求めてる自分とがわからなくなっていたんだと思う。
少なからず邪念を持って旅に出たし、そのせいで自分を見失っていただけ。
ただその度に少しずつ少しずつ、いらない自分を削ぎ落としていってたんだなぁと今にして思う。
旅で何か変わった?何か得た?
素晴らしい景色に出会えたし、気の合う友達もいっぱい出来た。
ただこと自分のことになると、そんなんやってる本人からしたら全然わからん。
けど今朝のふとした出来事のお陰で、あぁ旅に出てよかったなぁって思う。
日本を出て2年半。長いっちゃ長いし短いっちゃ短い。
まだ予定ではあと半年続くけど、もっともっと自分らしくなれたらと思う。
僕の出来る事はちっぽけだけど、やりたい事もちっぽけ。
注目されたいとも思わなくなったし、凄いとも言われようとは思わない。
何が正しい何が間違ってるっていうのも人それぞれだし、ただ自分に正直でいたい。
手を伸ばして得る幸せじゃなく、目の前に転がってるような手の届く範囲の幸せを掴みたい。
ただ自分の生の為に。
その為に必要なものなんて今ほとんど持ってるんだから。
心のままに生きれる事を願う。
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