飛行機で降り立った場所はBASELというスイスの北部の街です。
そこから国境を越え、バスと電車で2時間ほどで着くENDINGENという街に来ました。
再度、ドイツ入国です。
ここには、かつてお客さんだったリサちゃんという女の子がソーセージ修行の為に住んでいます。
彼女の髪を切るためにやってきました。
そう約束したからです。
リサちゃんは3年ぐらい前かな、京都で髪を切っていた時僕に言いました。
ドイツの食に対する文化や思考を変えたいんです!!と。
なんでも、ドイツ人は食に時間をかけないらしくこだわりもあんまり無いらしい。
それを変えたいと言う僕より4歳若い女の子。当時だと23歳か。
かっこいい子だな。と、その時思った事を覚えています。
リサちゃんはドイツに来て2年。
どんな子になっているのか、どんな事を学んでいるのか、僕はワクワクしていました。
けど、アイスランドを終える日程が当初決まってなかったのでなかなか訪ねる日程が正確に決まらず、決まったのはアイスランドを出る2日前。
僕があまりの物価の高さに3泊でアイスランドを出ると突然決めたから。
それなのに、リサちゃんは快く承諾してくれ更には僕がこれから10日間もお世話になることになる家まですぐに頼み込んでくれました。
そんなに急だったのに、10日間もなのに、ただリサちゃんの友達ってだけでどんな奴がくるか分からないのに、リサちゃんの友達夫婦が家においでと言ってくれました。
ホームステイ出来るとは思ってなかったので驚きました。
そんなこんなで、ここから僕の海外初ホームステイが始まることになりました。
ウルルン滞在記ですね。
エンディンゲンというドイツ南部の田舎町で宇高俊晃が素敵な家族に出逢ったー
の始まりです。
ここでの10日間のことを事細かく書くときっと今まで書いたブログの量を遥かに超えてしまう、冗談ではなく本当に自分にとってかけがえのない10日間になりました。
初日はまずリサちゃんが働いてる店まで行きました。
まだ彼女は仕事中で、ホームステイさせてくれるマリアンネという女性が仕事終わりに迎えに来てくれるまでリサちゃんの家でパンケーキとビールをご馳走になり時間を潰していました。
正直最初のエンディンゲンとリサちゃんの店の印象は田舎町の小さな小さな店でした。
よく、こんな所で、、、といった感じですね。
マリアンネが迎えに来てくれました。
リサちゃんが友達夫婦と言っていたので30代なのかなと思っていたら、しっかりとした大人の女性でした。
初めての時から優しい雰囲気をもつ人でした。
家に帰るまでに街を案内してくれました。
小さいながらに凄く可愛く、魅力的な街だということがすぐに分かる。
そんな街です。
家はまた更に素敵でした。
バックパッカーが消して泊まっていいような家ではないんです。
ヨーロッパは中世の時代からの古い家が多く残っています。
それをマリアンネの夫であるロルフが立て直したのだそう。
そう、ロルフは建築家らしく、古い家の造りを利用しつつニューモダンに仕上げていました。
いや、まじでこんな所泊まっていいんすか??
と、恐縮するしかない僕。
そんなことはお構いなしに自由に使ってねと言ってくれる。
それはそれで、難しいんですけどね。笑
仕事が終わったリサちゃんが来てくれ、ロルフも仕事から帰ってきて僕の歓迎会が開かれました。
ネギのスープにドイツの夏に食べる伝統的なサラダにワインにワイン。
まじで全部うまいっす!!
ドイツってビールのイメージやったけど南部はワインの方が主流らしい。
そのワインが格別にうまい。
リサちゃんがドイツ語ペラペラなので、そのお陰で会話ができ楽しい夜が始まりました。
食事が終わった所で、僕に髪を切って欲しいと言ってくれる人が現れました。
サラです。
彼女は、マリアンネの姉妹の娘さん。
今はケルンに住んでいるらしく、昨日が妹のステファニーの誕生日だったので帰ってきていて、明日の朝には帰らないとダメだから切って欲しいと言ってくれ、そのステファニーと旦那のセバスチャンと3人で来てくれました。
会ったこともない酔っ払いの僕に髪を任せてくれるのは、よっぽどの物好きかリサちゃんのお陰かどちらかでしょーね?笑
まぁ確実にリサちゃんのお陰ですが!笑
サラ、ありがとう。
そこから、その3人を加えた7人でお酒を飲み語り夜が更に更けて行きました。
初日から沢山の人達に囲まれ、素敵な夜を過ごせました。
この時、Googleグラスの凄さに皆、テンション上がりまくってたなぁ!笑
と、そんな歓迎会だからだった初日のようなもてなしがこの後10日間毎日続くことになります。
二日目は、セバスチャン(セヴィー)とステファニー(ステフィー)が5時半に家に迎えに来てくれました。
なんでも、セヴィーがステフィーの誕生日プレゼントにロングボードを買ってあげるらしくそれをまず選びに行きました。
この時、ステフィー真剣やったなぁ!笑
笑顔なかったもんなぁ!笑
その後、フライブルグの街を案内してくれる予定でしたが突然雨が降ってきたのでカフェでビールを飲んだ後、セヴィー達の家に連れてってくれることになりました。
そこも古い家枠組みを利用してロルフが設計した家でした。
ロルフやるねぇ!!
しかも、素敵なのが大きかった家を半分にわけ真ん中に今はまだ使っていない共有スペースを作り、違う家族と半分ずつシェアしているんです。
広い庭は共有スペース。
休みの日なんかは皆で庭の手入れをしたりするらしい。
いや、なんならお互いの家を普通に行ったり来たり、お互いのご飯を共有したりするのも当たり前。
僕も3日目に、セヴィーにお腹空いてるって聞かれて普通に隣のバーバラの作った料理を食べさせてもらったもんね。
すごいよね!笑
その日の晩は、無料でやってる野外フェスに連れて行ってもらいました。
ヨーロッパの夏はいたるところでフェス!フェス!フェス!!
レイブからロックフェスからJAZZフェスからジャンルも大小も様々なフェスがやっていて、ここフライブルグもこの夏の二週間は毎日夜中までフェスが行われているみたいです。
そこに、連れて行ってもらいました。
3日目は、起きたら電話してと言われていたので起きてからステフィーに電話。
そっからセヴィーが家まで迎えに来てくれまたもやセヴィー達の家へ。
この日は、素敵な家の素敵な庭で素敵な家族の3人のカットをさせてもらいました。
初めにセヴィーの髪から。
彼、初めて見た時ヒッピーかと思ったんよ。
だって髪やべーんですよ。
ほらね?笑
なんでも、皆にホワイトニガーと言われるらしい。
なかなか日本でもお目にかかれない髪質。
仕上がりは後ほど!
他人が思うよりこういう髪質の人は悩んでいるもの。
素晴らしいアーティストだ!!と、心底気に入ってくれました。
よかった!!
だってマジで大変やったもん。
久々にカットで汗かいたわ、、、笑
けど喜んでくれてよかった♩
続いて、バーバラの子供のアンゼルム。
いやはや、日本人が皆憧れるまさに代表格の髪質。
ナチュラルな外人パーマ。
出来は完璧!!
んで、カット終わってそのままパパに抱っこされてベッドに行ったんよ。
たまらんわ!!
くくれるぐらいで段つけて軽くしてと。
ほいほいっ!!っと!!
バーバラはご飯もご馳走してくれたのに25€もくれました。
ありがたやです。
そして、リサちゃんが仕事終わったのでベジタリアンのセヴィーとステフィーの為に、野菜の天ぷらをご馳走することに♩
って、リサちゃんが作ってくれたんやけどね。笑
うまかったねぇ、天ぷら。
ん?天ぷら?笑
まぁそこはいいとして、セヴィー達と隣の家族と今宵も8人で飯を食う。
その時間が幸せだったなぁ。
チョコアイスを叫ぶ僕に何故か子供達がハマってたのは今だによく分からんけど!笑
次の日も、昼過ぎにステフィーに電話。
ステフィーも気に入ってくれてよかった♩
そして、今夜も違う場所でやってるフェスへ!!!
仕事終わりで最近僕に付き合ってくれてるリサちゃんを無理やり連れて!!笑
明日休みやねんからいいやん!!てことでねっ!
結果、行ってよかったよねぇ??りさちゃん♩
フェスに行った2日ともミュージシャンであるセヴィーの友達とかも沢山紹介してくれて嬉しかったしね♩
5日目はリサちゃんと共にフライブルグへ買い出し♩
御礼に日本食を作ろうということで。
フライブルグの街も素敵です。
そしてその日はリサちゃんとフライブルグにあるスペインバルで飯を食う。
ロルフとマリアンネは結構アクティブな夫婦で、バカンスになるとセイリングに出かけたりするらしい。
という夫婦を甘く見ていた僕。
まぁ言うてもハイキングやからと思っていたら17km歩くというガチなやつ、、、
昼食でロルフたちが作ってくれたサンドイッチともう一人の友人のロルフが持ってきてくれたワインと、終わった後のビールが無ければ正直うなだれてましたわ。
しかも段々畑で。
それがフランスとの境目にあったりして国境が近い場所の面白さを感じたりもできる。
そんな風景の連続でした。
そして、その晩はリサちゃんと一緒にロルフとマリアンネに日本食を作ってあげました。
ジャパニーズ代表格!!
というか、僕が好きなもの。笑
お世話になりっぱなしなのでこれぐらいしかできませんわな。
けど喜んでくれたと思います。
なんやけど、次の日はそのお返しにとドイツ料理を作ってくれたんやけどねぇ!
しかもバリ手がこんでる!
いやー、ドイツ料理を教えて欲しいと言いましたがそこまで手が混むとか思わなかったですよ??お二人さん??笑
そしてロルフにシュペッツェレというこれまたドイツのパスタみたいなやつの作り方も学ぶ♩
材料はパスタと一緒やのに形が違うだけでモチモチしてうまーいねん!
なんかハマるやつ。
そして、この日もマリアンネの姉妹でサラとステフィーの母親のスザンネとその旦那でリサちゃんと同僚のゴンザーロとその家に僕みたいに居候してるベネズエラ人のアニーと7人で晩御飯♩
またまた楽しい夜です♩
次の日はそのアニーがフライブルグにまだいってないってことで一度行ったことある僕が案内してあげることに。
て言っても何も知らんけどね?笑
けど、ほっといてもグラフィックデザイナーの彼女、興味の矛先がなくならない!笑
次から次に写真は写真!!
ベネズエランパーコですわ!!笑
なんか、髪をデザインする僕とこんなにも視点が違うのかと驚きました。
同じものを見てるのに見方や気付きかたが違うねんもん。
というより、俺が全然気付かないのであの観察力に正直嫉妬しました!笑
そして最終日。
昼間に仕事の合間を縫って来てくれたセヴィー。
実は彼はミュージシャンでドラマー。
彼の家には沢山の楽器があり、その中で僕が興味を示したのが、ジャンベ。
アフリカの楽器です。
一度セヴィーの家で少し教えてもらい、またやりたいと言っていたので最終日のそのわずかな時間にセッションしょうとジャンベを持ってきてくれました。
にも関わらず1時間ほど喋っていたのでセッション時間が30分ぐらいになってしまった、、
それでもその時間は僕にとってかけがえのない時間になりました。
皆で一緒にご飯を食べる最後の晩。
この時もロルフの従兄弟の家族が来たりと毎日毎日誰かやってきます。
そして食事を共にします。
この夜も11人で食卓を囲みました。
セヴィーからサプライズでジャンベをプレゼントしてもらいました。(正直バックパッカーには致命的な荷物やけどね!w)
そして最後には、マリアンネとスザンネの髪も切らせてもらいました。
セヴィーからサプライズでジャンベをプレゼントしてもらいました。(正直バックパッカーには致命的な荷物やけどね!w)
そして最後には、マリアンネとスザンネの髪も切らせてもらいました。
本当にこの夜が続けばいいのにと心の底から思える夜でした。
それでも夜が更け、次の朝が来ます。
そして10日間滞在した土地や家を離れる日が来ました。
遅起きの僕はロルフに最後会えずに、リサちゃんに感謝と別れを告げ、わざわざ僕のために仕事を休んでくれたマリアンネにフライブルグの駅まで送ってもらい最後の最後見えなくなるまで見送ってもらい僕のウルルンの旅は終わりました。
次に向かうのはスイスのバーゼル。
ここの予定がなければもう少し居たかった。
この空のようにいつでも、雄大で深く心は繋がっていると信じて。
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