自分がまさかガラパゴスに来る事になろうとは思ってもみなかった。
エクアドル本当から西へ1000km離れた太平洋に浮かぶ島。
そしてダーウィンの進化論でその名を馳せる島。
小学生のころから幾度となく聞いてきたであろうその島に僕は降り立った。
本島のグアヤキルから飛行機でたった約1時間半で着いてしまう。
高い建物は一つもなく、乾いた赤土の大地にじめっとした風が吹いていた。
離陸前にも証明書発行手数料として20$。到着してからも島の入島税として100$を払う。
けして安い値段ではない。このお金がどこに消えて行くのか?そんな事を考え出したら旅はつまらなくなる。
そう知っていても考えてしまうのが人間の性ではないだろうか。
島を守る為に使われているんだよ!!なんて爽やかに言う奴とは案外友達になれないかも知れない。
そんなことはさておき、ガラパゴス諸島といわれるこの島々は小さいのも合わせると100以上も島がある。
が、基本的に観光客が上陸していいのは3つだけと決まっている。
あとは各種ツアーに入るしか無い。
一番大きい集落があり観光の起点となるサンタクルス島。
町にATMなどなく島の風景が色濃く残るイザベラ島。
別名アシカ島と言われる程アシカが多いサンクリストバル島。
空港からバスとフェリーを乗り継ぎ集落に着いた。
港から拡がるその町はお土産屋やカフェなどがあるなんとも小さく栄えた所。
一つ言えるのは、グアヤキルという凶悪犯罪都市ではないということだ。
暇な人達がバレーにいそしんでいた。
イースターの時もそうだったが島生活で雨の場合、まーすることがない!!!w
のにまたしても雨!雨!雨!
もー嫌!!!
ガラパゴス滞在を2週間にしといて良かったよ。
ガラパゴスは本当に様々な生物がいる。
誰でもしってる代表格はガラパゴスゾウガメ。
それはもう圧倒的なでかさだった。
のっしのしと歩くその姿はなんとも愛くるしい。
近づくと顔と手足を引っ込めるけど引っ込めきられへんところがまたしても愛くるしい。
運良く、カメの交尾シーンも見れたんやけど、
オスが突くごとにオオオオォォォォォウ!!!! とおたけぶ。
それがなんとも言えん気持ちにさせる。
性交シーンで興奮をおぼえ無かったのは初めてだった。
それ以外にも、陸に餌がなかったから海の藻を食べる為に泳げるようになったガラパゴスウミイグアナ。
世界で海を泳ぐイグアナがみれるのはここだけ。
最初は凄いと写真も撮りまくったが、1日で撮るのをやめた。
そこら中にいやがる。もうザコキャラ。
なんなら普通のリクイグアナの方が今では数も少なくツアーでしか見る事ができない。
おかしい話である。
ダーウィンは言ったらしい。
『この世で生き残るのは、強いものではなく、賢いものでもなく、変化していくものだ。』と。
今現在のウミイグアナが70万匹。それに対してリクイグアナが10万匹。
ダーウィンさんの言う通り、そういうことなんでしょうね。
それに加え最近では、リクとウミが交配してハイブリッドイグアナが誕生してるらしい。
いよいよリクが危ない。
なんならイグアナの話じゃないが、日本のオオサンショウウオも最近ではほとんどハイブリッドらしい。
中国産との。
そして産まれたハイブリッドの性質は恐ろしいほど凶暴なんだとか。
混血のサイヤ人みたいな話だな。ご飯は凶暴ではなかったけど。
京都水族館のオオサンショウウオももはやハイブリッドだ。
天然だと思って多いに盛り上がった昔の自分が恥ずかしい。
それ以外にもアシカも普通にそのへんのベンチで寝ている。
近づきすぎると当然怒る。
一度追いかけられ、死ぬーーー!!!という思いに駆られた。
けど、水中ではとても人懐っこく一緒に泳いで遊んでくれたりした。
飴と鞭がなんとも上手いが、あの可愛い顔に騙されると普通に水中でも噛んでくるらしい。
友達が噛まれてた。w
笑じゃねーな。まじで怖い。
こんなに温かいのに、フンボルト海流という冷たく速い海流のおかげでペンギンもいる。
あいつらは、カァーと鳴く。カラスそのもの。
色んな生物がいる中で、この時期アオアシカツオドリとアメリカグンカンチョウの求愛行動が見れるかもという事だった。
この2週類はゾウガメ同様、ガラパゴスの代表格。
アオアシはその名の通り、足が青い。まんま。
青魚食い過ぎたんやって。
みかん食って手が黄色くなる現象の青いバージョン。
黄色と違って、綺麗な色をしてる。可愛い。
残念ながら求愛ダンスは見れなかったけど。
グンカンチョウは喉の赤い袋をメスが近づく度パンパンに膨らませる。
そして、カラカラカラとそのパンパンに膨らました袋を鳴らす。
こっちは山ほど見れた。
他にもダイビングでウミガメとホワイトティップシャークに会えた。
運が悪過ぎて、ゴードンロックという最高のダイビングスポットには潜れなかったけど。
それでも今まで絶対ウミガメが見れるという場所でも見れなかっただけに、初めてのウミガメにただただ感動した。
沢山の動物と出逢えたガラパゴス。
初めは動物なんて興味なかったんやけど、見ての通りその生物の可愛さと独自の生態系に魅了された。
動物見て、可愛いなんて心をときめかせるとは思いもしなかった。
新しい自分を発見出来た。
いやきっと進化したんだろうな。そう思う。
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