2013/12/05

今更ながら。(9、10、11人目のカット)

今日は仕事終わりに職場の人の三人(もんちゃん、姐さん、教授)
の髪を切らせてもらった。
仕事終わりにいつも一服する場所で。

日本にいる時、髪を切るときいつも目の前には鏡があった。
美容師になる前、正直、鏡があるその状況が嫌いだった。
いや寧ろ、美容師になってからも嫌いだった。

今はそこに、巨大なクリスマスツリーがある。
スケボーの練習に勤しむ友達の姿がある。
中学生のときのコンビニたむろの様に一服してる奴がいる。
酒に酔って楽しそうにしている人。
今にも始めるんちゃうか!?という位濃厚なキスを繰り広げてる人。
深夜のウエディング撮影してる夫婦。
奇行種のようなチャリンコライダー。
金をせがむ乞食。
タバコ持ってるくせにライターが無く、借りに来る奴。(自分で買えよといいたくなる)
様々な光景を目の前に髪を切っている。

そうしている時、そういう状況でふと感じた。
「髪を切る」ということより「髪そのもの」に対しての気持ちが強くなってると。
髪はその人を司る一部。
髪と無言で対話し、梳かし、切る。
髪の事を深く知ろうとすればする程、水の流れに逆らわない木の葉の様に、
自然と終着点が見える。

まぁそうは言うてみたものの、まだ入り口を垣間みただけやけども。

ただ、鏡がないことで髪と向き合う、そしてその人と向き合う。
そんな時間が楽しかったりするのだ。
そして、鏡が無い分、切られた側も指先に全神経をはりめぐらせ、
そっと髪に触れる。
その瞬間の顔が堪らなく好きだったりするのだ。

あーやっぱり、髪切るのって楽しいな〜。
と今更ながら。

それが伝わるのか、
「髪切るのって楽しそうやな〜」
「 やっぱ本職してる姿はかっこええな〜」
と、茶々だろう、茶色に近い黄色い歓声が聞こえる。

僕は自信満々で、
 「そやろ??」
と、照れ笑いを浮かべた。





良かったらついでに、ポチッと。 →→ にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村 携帯の方はこちらを♪
にほんブログ村 世界一周

0 件のコメント:

コメントを投稿