2015/05/25

おばぁちゃんの死。

ガラパゴスにいるときだった。

おばぁちゃんが死んだ。

94歳だったみたいだ。

大往生といえるだろう。

でも7年間はベッドの上だった。

脳梗塞で倒れ、一命をとりとめるも半身不随かつ記憶喪失。

どんな思いで病院にいたんだろう。

病院にいることさえ分かってなかったかもしれない。

最後は自分の人生がどうだったかなんて思いを馳せることも出来なかったかもしれない。

僕が小さい頃は口うるさくて、すぐ手の出るおばぁちゃんだったなー。

中学生まではおばぁちゃんと寝て起きていたから、毎朝起こしてくれて朝ご飯を作ってくれていた。

朝のケンカは頻繁だった。

俺が寝起きが悪くて文句ばっか言っていたからやけど、、、叩かれるのも仕方ない。

それでもまぁ面倒身のいいおばぁちゃんだった。

よくフルーツ買ってきて無理矢理食わされたっけ。

朝は決まって焦げ焦げのパンと砂糖が溶けきれずに沈殿してる激甘の紅茶。

昼の定番メニューは醤油辛い卵焼きか卵ご飯かそうめん。

そのせいで僕は今でも朝は決まって甘い飲み物だし、作る卵焼きは醤油辛い。

それはおばぁちゃん譲りだろう。

人は死んでも誰かの心の中には生きる。

甘い紅茶を飲んだとき、辛い卵焼きを食べたとき、そんな些細な一つ一つの事柄でこれからも思い出していくんだろうな。

見舞いにも3回しか行かなかった。

旅に出てる間にきっとダメだろうと覚悟していたから今回も帰らなかった。

誰かが死ぬとき、虫の知らせってのがあるって聞いたけど無かった。

丁度、ガラパゴス名物ゲロ船を必死で耐えていたからかもしれない。

家に帰ったら、手を合わせよう。

今は無事に帰るまで見守ってくれたらと願う。







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