クスコはかつてのインカ帝国の首都。
現在ではマチュピチュへ向かうための基点の街として知られる。
標高3400m。昼間は日差しが出ていれば暑いが、夜はさすがの標高、冷える。
高山病に普通にかかる人もいるみたい。
そんなとこに最低な体調で来たもんやから、悪さの加速度が増す。
酸素薄い。呼吸がただでさへ荒れる。
宿までの階段を上がることさえ困難。
フラフラ。なんせ39度近くの熱がある。
それを一緒に旅をしていたゆうきくんが荷物を持って助けてくれる。ありがたい。
宿に着き一日中休む。
薬をいくつも飲むが、何も効かない。
幸い、吐き気も下痢もないが常に39度の熱がある。
取り敢えず、苦しい。寒い。飯も喉を通らない。
次の日になっても一向に良くなる兆しがない。
インド産の強力な抗生物質を貰うも、一瞬熱が少し下がるが、またすぐ上がる。
辛すぎる。
たまらず医者を呼んでもらう。
そのまま入院することになった。
旅に出て初めての入院。
心細すぎる。
ミカちゃんとゆうきくんが病院まで付き添ってくれた。
一人だったらと思うと、本当に心細すぎる。
スペイン語もましてや英語も分からんし。
ミカちゃんが英語で必死に説明してくれる。
それでも奴らはバカなのか???
勝手に高山病だと決めつけて高山病の薬を飲ませてくる。
挙げ句の果てに、抗生物質飲んだって言ったら、なんでだ!?ってわけわからんことで怒ってきやがる。
高熱なだけで高山病じゃねぇんだよ。と思いながらも抗えるわけもなく、ただひたすら点滴に繋がれる。
薬はいらねぇが点滴は欲しい。
あれは神の水だ。
一晩、入院。
朝目覚めると、あれ程死ぬと思っていた体調が一晩でよくなっているから不思議。
朝食が運ばれてくる。
食パン2枚に紅茶。
はぁ?これが病人に対する飯!?栄養の欠片も無い!!と文句まで言える始末。
昼飯はチキンライス。まだまし。
その間もしきりにナース達がきて、検便するからウンコしろって言ってくる。
それを検査しないと退院できないみたい。
必死のパッチの結果見事、ウンコする事に成功するが、それのお陰でサルモネラに侵されていたことが分かった。
サルモネラなんて夏場の卵ぐらいしか馴染みないけど、そいつのせいで俺は約1週間も苦しんでいたんだから当分一番嫌いな名前である。
ただ、下痢と嘔吐はしていない。サルモネラに感染の場合はそれが症状として出るらしいが、俺の症状はいたって腸チフスの症状まんまだったみたいやけど、、、身体中に赤い斑点とか出てたし。
まぁなんにせよ、退院できるんやからよかった。
退院したその版も39度近くの熱にうなされ再度入院を余儀無くされたが、そこはまたあの朝食か、、、と思うと自然と熱が下がったのは言うまでもない。
ただこの状態で明日からマチュピチュに行くのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿