2014/11/03

地球散髪屋〜ダハブの夜明けぜよ〜

今日もダハブの一日が終わろうとしてる。

いや昼間のダイビングを終えたここから夜明けまでが更に楽しい時間じゃないか。

仲間との楽しい時間。

その出逢えた仲間の中の、イクマとユウマに髪を切ってくれとお願いされた。

2人は元々居酒屋の店員(イクマ)とお客さん(ユウマ)という関係性で知り合いらしい。

そしてインドから一緒に旅をしているみたい。

まぁ俺が言うのもなんですが、なんと腐れ縁てやつです。

京都出身てこともあり、勿論ラーメン話に華が咲く。

けど、ダハブ着いた初日からダハブの病院に4日間入院したイクマ。ダイビング初日でダイビングマスターという15万ぐらいかかる免許を取ることを決めたユウマ。

そして2人ともパソコンとカメラを持たぬ若者バックパッカー。

最近の旅なんて、パソコンと大層なカメラを掲げた旅が主流。
なんでもインターネットで情報は簡単に手に入るし、世界一周ブロクなんていうサイトもあって皆何を目指してるのか知らんけど丁寧に行き方や値段、宿まで丁寧に先人達が写真と共に載せてくれている。
それをたまに有難く利用したりしているからなんとも言えないんやけど、全くもって最近の旅とはつまらないイメージになってる。
今やLCCという格安航空会社も増えたし、日本でも世界一周のイベントやそれにまつわる本なんかも腐る程でている。
まぁようするに旅なんてものは思ってる以上に簡単にできるもんなのである。

そんな中なかなかマレな若者2人。
大層な語学力もないし、一方はバックパックの重量7kg(出逢った旅人の中で最軽量)。もう一方はボブマーリーのTシャツしか来ない2人。

まぁそれ以外にも様々なエピソードを持つんやけど流石にそれを全部ここで書くと手が疲れるので止める事にする。


紅海を挟んで対岸のサウジアラビアの大陸が夕陽で赤く染まっている。

サウジアラビアがこんなにも近くにあるのにここの海は今日もなんとも穏やか。

しかし、今晩も皆で飯を食う予定やから実は時間がない。
しかも、日が沈んでしまっては手元が全く見えなくなるのでどうしようもない。

本来はそんな切羽詰まった時間の中切るのは嫌やねんけど仕方ない。

ユウマはトップは伸ばすからサイドとバックを刈り上げ直してほしいらしく、イクマはクリスチアーノロナウド以上中田以下にしてほしいらしい。

まぁユウマのオーダーは聞いても、イクマの方はそんなもんは無視してやろう。

早速切っていると、うぜぇエジプト人が寄ってくる。
ルクソールの時と一緒。
ここで切るなって言いたいらしい。
ちゃんと綺麗に掃除するから許してよとお願いすると、なんとOKをもらえた。
ほぉ、話のわかる奴もいるみたいや。
が、ただ興味津々で俺も俺も切ってくれと言ってきやがる。
興味を持ってもらうのは有難い。
金も払うと言う。
けど、そんなんじゃ俺はあんたらの髪なんて切りませんのよ。
じゃーね。

2人の髪を切り終える。
もう既に日は沈んだし、真っ暗な中携帯のライトで切ってたんやけどなんとも上出来。

イクマに至っては本来実はもうちょっと切りたかったんやけどタイムオーバーだったので、まっいっか!!笑

けど次の日の朝、エジプト人達にこの髪型めっちゃ好評ですよー!!!って喜びながら速攻言ってきたので、じゃいっか!!!笑


俺はそんな2人が好きだ。

またどこかで会いたいものだ。













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