2014/12/08

自分の居場所を見つけた日。

人間ストレスが溜まりすぎると吐くんですね。

そして苦しくて涙が溢れてとまりませんでした。

僕のことをポジティブだと信じて疑わない方ばかり(自分含め)だろうと思いますが、僕も一人前に悩み苦しむことができたみたいです。

軽く言ってる様ですが、正直やばかったです。

ストレスを溜めるぐらい悩むことも、それでゲロを吐くなんてことも僕の人生ではどちらも初体験です。

そのぐらい僕が悩んだ時、こう思いました。

この世界は無意味だ。その無意味な世界で生きる意味はあるのか?

そんな事を考えてしまうほど心が疲れていました。

世界が本当に彩りを無くすのです。

目視できる色が無くなるのではなく、心が感じる彩りが無くなるのです。

そしていつも聞こえていた声が聞こえなくなるのです。

心の声に、なんだかんだと理由をつけては耳を塞いでしまうことは人間誰でもあるでしょう。

けど心の方が完全に塞いでしまうのはよっぽどのことです。

じゃあ何故そうなってしまったのか。

それを知るまでの日々が苦闘でした。

それは結局のところ塞いで応えてくれなくなってしまった心に聞くしか方法がなかったからです。

応えてくれる様々な方法を思考し試しました。

大抵は自然の中で自分と対話すれば自ずと聞こえてくる声も、この時夏に一度行ったドイツのエンディンゲンでホームステイさせてもらってたのでなかなか叶えることができませんでした。

それ以前に旅に疲れていたので、心身共にリラックスしに来たのですが一人になるという時間がなく、ついにリラックスできることもありませんでした。

逆に人とコミュニケーションを取らなければならなくなる事がストレスの原因となっていったのです。

そもそも英語が話せたらこのストレスは無かったのだと思いますが、英語が話せない僕がそれでも英語を使ってコミュニケーションをとる時普段からそれ自体がストレスだからです。

そしてそれでも優しく接してくれる皆にまで心を塞いでしまう自分に腹が立ち、悲しくなりました。

けれどそれがわかっていても、もうどうしようもない域まで達していました。

全てを受け入れようとしなくなったのです。

自分の手の届く安全が守られている範囲で生きているだけで自分は幸せなんだと悟ったふりをしだしたのです。

そうすれば傷つくこともなく、ストレスを感じることもなく日々穏やかに暮らして行けると。

心底穏やかな暮らしを求め出しました。

すると心が突然胸を張り裂ける勢いで叫んできました。

日本に帰りたい!!!と。

それは痛烈な痛みを伴う叫びでした。

今思い返して書いてみても泣きそうになります。

夢だった世界を旅して見たこともない景色をみて、口にしたこともない料理を食べて、旅で出会った友と酒を飲み語らい、日本にいるだけではできるはずもなかった様々な経験をして、

世界はこんなにも素晴らしく、こんなにもきらめいていると感じて思っていたはずなのに、

こうしてその世界が突如として彩りをなくし無意味になってしまったのです。

世界は残酷だ!

知りたくなかった!

行くんじゃなかった!

もう何もいらない!

これが負のスパイラルってやつなんでしょうね。


僕がきっと一人ならこの時点で完全に帰っていました。

いや二人だったから尚更帰りたいと思っていたんでしょう。

こんなにも苦しんでるのに僕の事を一つも知ろうとしてくれない。助けてくれないと。

何故知ろうとしてくれないんだ!

何故助けてくれないんだ!

お前の言う愛なんてそんなものなのか!

じゃあ何故私ならあなたを幸せにしてあげられるって言ったんや!

それが出来ないならお前なんていらん!消えてくれと!


そんな悲惨な暴言を吐いていました。

言ってしまえばただのエゴで、ただのワガママです。

そんな事はわかっていてもそんな想いが僕を蝕みはじめたのです。

蝕み出したそれは津波のごとく身体中のありとあらゆるものをのみ込んで、やがて引いて行きました。


その瞬間にわかったことがありました。

僕が欲しかったもの、それは

「愛」なんだと。

この世で唯一無二なものこそ愛なんだと。

そして僕はそれを生まれながらに求めて捜して欲しているんだと。

暴言を吐いてしまったのも、そういう方法でしか僕は自分を知ってもらう術を知らないし、それを知ってもらって尚僕を愛してくれてるという確証が欲しいから。

そのために必要なことはまず、

自分の弱さを認めてあげること。

認めて愛してあげること。

そして自分を信じてあげること。


絶え間無く愛を降り注いでくれる太陽のように自分の心にしてあげられるのはまず自分。

そして同じように想える人がいたら自分と同じかそれ以上に、その愛を降り注いであげること。

その時に何かを失うかもしれない。

大事だと思っていたものを手放さなくてはならないかもしれない。

でも知っていて。いやここまできたら知ってるはずやよ。

たとえ捨てたとしても失うということはないし、手放すということもない。

どこまでいったってそれは君の一部として共に生きて行くもの。

目に見えるものや、心に繋がれた鎖に惑わされないで。

未来が不安だから過去の安心にすがらないで。

それはいつでも逃げれる場所を用意してあるだけ。

怒らず聴いて。耳をすませてみて。心はきっと知ってるはずだから。

今何が大事か、今誰が大事か。

それを間違うことは許されない。

僕にとって、それは君だよ。

心が教えてくれた。

君を愛するために、君に愛されるために不必要なものなら喜んで手放そう。

僕にはこの世にそれ以上はないと知ったから。

もし君もそうだったら嬉しいんだけどな。

そしたらこの残酷な世界でも、彩りをなくした世界でも、二人の周りはきっと彩りに溢れた世界になると感じるよ。

そして、きっと少しずつ色を足して行く作業も君となら楽しいと感じるよ。

そんな風に生きたいと願う。

世界は悲しい程に複雑で、そして時に笑える程にシンプルなもんだから。





今を忘れない為にここに記す。
                                         08/12/2014



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