そして、本当にアスンシオンまで行くのかどうかという不安との戦いだった。
朝4時過ぎ、その国境の町に着く。
凄く小さな町で、バスターミナルのバス会社すらまだ空いてない。
紙に書いてる、アンデスマール社なんて会社もない。
もちろん、そのバスすらバスターミナルに着てない。
ターミナルにあったボリビア警察に聞いても、紙に書いてある番号に電話しろと言う。
携帯ないから電話してくれと頼んでも、携帯代がかかるから無理だ。と言う。
ボリビア警察死ね!!いや、殺す!!
あーもうこりゃ騙されたわ。
バス会社が空いたらなんとかアスンシオンまでのバスチケットもう一回買うか、サンタクルスまで戻って、あいつらとっちめて金返してもらうか考えよう。
と、僕らは途方にくれて静かで薄暗い町のバスターミナルのベンチで3時間ほど待った。
ホンマにどうなるんやろう。と、まだ続く怒りとこれからの不安が交錯していた。
それがピークだったんだろう。ミカちゃんが泣き出した。
まだ2人だから良かったけど、これ女の子1人やったらマジできついと思う。
怒ってばっかで気付いてあげられなくてごめんね。
そんな時に、いきなり声をかけてくるオバちゃんがいた。
チケット見せて的なことを言ってる。
見せる。
ここで待っててと言う。
涙!!!!!
まさかの救世主現る!!!?
と、少し安心した。
そのオバちゃんは何人かに声をかけてる。
その何人かでタクシーに乗せられた。
そしてそのまま何処かへ連れて行かれる。
普通ならこれも怖い。
わけわからずタクシーに乗せられるんやから。
着いたのはボリビアとアルゼンチンのイミグレだった。
タクシー代を払わされる。なんでやねん!!
これからアルゼンチンに入国して、そっちのtartagalという町の方からフォルモッサまで行くという。
ここでわかったこと。
アスンシオンまでは行かない。けど、フォルモッサまでは行く。
フォルモッサからアスンシオンは近い。
フォルモッサまで行ってくれるなら良かったとどんなに安堵したことか。
騙されているのには変わりないが、道が開けただけで人は前を向けるものなのだ。
けど、その出発のバスが夕方5時発。
現在朝の8時。
しばいたろか。
こんななんもないとこで何せぇっていうねん。
アスンシオンにダイレクトに行ってるクソオンボロバスはあと数時間でアスンシオン着くやんけ!
なのに俺らはまだボリビアとアルゼンチンの国境って!しかもあと9時間も待て言うんかい!!?
待て。
はい。
時間がないからホンマに最悪な事になったと嘆きながらバスターミナルで待つ。
するとバス会社の奴がチケット渡せと言ってくるのでチケットを渡すと、2枚綴りのチケットになって帰ってきた。
1枚は12時発のチケット。
もう1枚は7時半発のチケット。
何故2枚???笑)
しかも1枚目の到着場所と2枚目の出発場所が違う。
何故!?不安)
聞いてもスペイン語ホンマに分からん、、、
てかそもそも5時発言うてたやんけ!
また乗り換えなあかんねやったら5時発でダイレクトにフォルモッサに行くバスに乗せろって言っても、5時のバスは無いと言う。
もうホンマに意味わからん。
けど、同じ運命をたどる仲間が俺らの他に4人いたのでまだ心強かった。しかもスペイン語話せる人らやし。
まぁ皆騙されたんやろけど!プププ。
その人らと共に12時のバスに乗る。
3時間後、わけわからんT字路で降ろされる。
一人じゃ絶対わからん。
そこは、一軒の小屋とアルゼンチンの検問所があるだけの砂嵐が舞う場所。
そんなわけわからん場所であと4時間以上待たなくてはならない。
いや、そもそもこんなとこで4時間待ってバスくるんですか!?泣
ってところ。
けど、信じて待つしか無いのだ。
心強い騙された同士の仲間がいるから待つしか無いのだ。
結果、砂にまみれながら5時間程たって日が沈んだ頃バスが来た。
ホンマにこんなとこバス来るんや!泣
良かった!ホンマに良かった!泣
と、泣きそうだった。
フォルモッサに着いたのは次の日の朝だった。
そしてそこからアスンシオンへ。
アスンシオンまで6人皆一緒だった。
アスンシオンにある民宿らぱちょに着いたのはボリビアをでて45時間後だった。
きっと最長記録だと思う。
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