僕らは新月に向けてウユニにいく予定だったのでここからアタカマ高地を抜けてウユニまで行くツアーに参加した。
そこは4000mを越える高地を抜けて行くため標高のまだ低いアタカマより、大体は標高の高いウユニからアタカマに抜けるツアーの方がメジャーである。
なんせ高山病になる確率が高すぎるということでね。
しかもアタカマ抜けは見所が多いので1万五千円ぐらいの3日間のランクルで行くツアーが主流。
このツアーの評価は極端に別れる。
ウユニより凄かった!!という人がほとんどの中、たまーに値段の割りに今までで一番最低だったという人もいる。
極端すぎるやろそれ!笑
まぁ見所の多いアタカマやけど基本的にはいつくもある湖を回ったり、そこにいるフラミンゴを見たり、温泉に入ったりというツアーらしい。
そんなアトラクションには興味が無い。
ただアタカマの大地が見れたらいい僕らは、3日もかけずダイレクトにウユニまで行くツアーに入った。
それなら半額以下で朝出て夕方には着く。
要所はそんなに見れないとしても3日間のツアーとほぼ同じルートを通るので景色は同じだろうと思ってね。
高山病の危険度数だけは上がるけど、、、
案の定、車の中からでも景色は壮大なものだった。
山々が美しくそびえる。そして、遠くだけどフラミンゴの姿も見ることができた。
別にそれだけでも満足だった。
が、この後僕らは楽園と呼ぶに相応しい場所に行くことになる。
ウユニまであと半分を越えたあたりで突如目の前に、隕石が落下して地面がめくれ上がった様な岩岩がそびえ並ぶ景色が広がってきた。
岩や大地に萌える僕としてはたまらない景色だった。
今まで見てきたものとは質の違うそんな大地に、同じく萌えたツアー参加者がいた。
同乗者は僕ら以外全員、ウユニから来てウユニに帰る人達だった。
何やらスペイン語でその大地の事を質問している。
するとドライバーは進路からはずれ何やらその大地の方向へ車を向け出した。
どうやら近くで見せてくれるらしい。
ありがたいこと極まりない。
と思っていたら、近くどころかその岩と岩の車がギリギリ通れる切れ目を進んでいく。
どんどん進む。
そして開けた場所についた。
そこはまさに楽園と呼ぶに相応しい場所だった。
岩が連なった大地にくり抜かれたような広大な空間が広がり、そこには水が流れ、さっきまで砂だった地面が緑に覆われて、存在するものといえば僕ら以外リャマなどの動物と鳥だけだった。
いつぶりだろう。
目を疑うより先に、心が震え踊ったのは。
現実とは思えない景色。
自分が今何処にいるのか分からない感覚。
まるでファンタジーの世界に迷い込んだみたいだった。
まぁそう思ったのも、ファイナルファンタジー10のナギ大平原そのものだったからだ。
ゲームでは強いモンスターがわんさかでて経験値稼ぎに最適やけど、ここにいるモンスターといえばリャマ。
きっとスライム程の経験値しかもらえないところが唯一違うところか。
心が踊り狂いすぎた為、はしゃぎすぎてリャマのウンコだらけの池に滑ってハマるという瀕死の大ダメージをくらうことになってしまったのだが、、、、
まぁそれでも2年近く旅をしてきて、無意識に心が踊る場所がまだまだ存在するんだと思うと、やはり地球の規模は計り知れない。
あとで聞いたところ、ここはボリビアでも秘境中の秘境でツアーでも行かない場所らしい。
実際滞在してる間、一台も他の車が来なかった。
僕たちはラッキーだった。
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