キャンプ場からのバスにしっかり乗り込み、タイで作った国際学生証で1400円ほど安くすんだ僕は、世界遺産プリトビッツェの中に着いていた。
笑うしかない。
いつも、心躍らせる景色に出会った時笑わずにはいられなくなる。
それほどまでに、見たこともない色の湖が広がっていた。
大小1696個もあるんだから、この自然が見せる神秘の深さは心知れない。
ただ、人の多さを除いてだけど。
多い。多い。
尋常じゃない人だ。
平日にも関わらずだ。
公園内の歩道は狭い。
一歩間違えれば湖へと転落しかねないほど混んでいる。
ふぅ。
この心を落ち着かせてくれる自分だけの場所を探せるだろうか。
いつもそう、僕はその絶景の中でただ一人になれる場所を探す。
そして、ボーっと眺める。
その時間が、自分だけのものになった気分にさせてくれる。
そして自然と心をシンクロするんだ。
ただ、ここは難易度が高そうだな。
その場所を探し求めてひたすら歩く。上流へと。
普通上流へ行けば行くほど綺麗さが増すものだけど、ここは違った。
どんどん湖の水の色が悪くなる、そして自然が魅せてくれる規模も小さくなる。
なんか歩き疲れた。
んで、飽きてきた。
はぁ。もしかしたら無いのかなぁ。
そのままじゃ僕の中の絶景にはならないねんなぁ。
残念だなぁプリトビッツェ。
とりあえず片側は全部歩いたから入り口まで戻ろう。
公園内には、湖を渡るフェリーとバスが走っていて入園料に含まれているのでタダで乗れる。
それで一気に入り口へ。
ザダルに向かうバスは5時半発だから、じかんがまだ3時間もあるじゃないか。
勿体無いので、素晴らしかった入り口付近を散策してみよう。
と、最初に登らなかった階段があったことを思い出す。
だって、めっちゃ崖を登るからしんどかってんもん。
時間があったし、もしかしたら絶景に出逢えるかもしれないと思い登ってみる。
sightseeingpointと看板が出てるんだけど、いつまで立ってもたどり着かないし、どんどん人がいなくなる。
ここまで来たんだからと更に登る。
10分ぐらいたっただろう。
そこは僕が探していた場所だった。
人がいなく、ほぼ来ない。
なのにプリトビッツェの最大の見所になっている場所だった。
やっと見つけた。
僕だけの場所になる場所だ。
自然と心を重ねる。
言ったとおり、何もしない。
ただボーっとする。
因みにプリトビッツェを歩いている時は、ビョークだったな。
草木や風や水がまるで生きてるかのように動くねん。
ビョークは僕にとってドラッグそのもの。
そして心を重ねてる時はエリックモングレインやった。
彼の指先から流れるギターの旋律が心はやらせてくれる。
あぁ、素晴らしきかなこの絶景。
残り30分ぐらいしか時間がなくなった。
まだいたい。
自然は飽きない。
ギリギリまでいよう。
と、思った矢先、その場所は中国人達の撮影会場になりすました。
我慢した。
我慢した。
だけど、無理ー!!!
ご存知の通り、多すぎる!!
そして順番待ちの列が凄すぎる!!
敢え無く僕はその場所を離れることになった。
離れ際、中国人ツアーのガイドさんが僕にSORRYと言った。
その一言に、なんとか作り笑いをし、気を保った。
まぁ、僕だけの場所ではないからしょうがないのだけれど、、、
プリトビッツェ評価
全体評価☆4。
入園料180クーナ。
学生証提示110クーナ。
所要時間4〜5時間。
入口1付近とKポイントがお勧め。
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